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ハタチ基金に関する事業

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東日本大震災で0歳だった赤ちゃんが、無事にハタチを迎えるその日まで
被災した子どもたちに継続的サポートを

ハタチ基金は、被災孤児、及び被災地の子どもの心のケアに合わせ、学び・自立の機会を継続的に提供するために設立した基金だ。東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが震災の苦難を乗り越え、社会を支える自立した20 歳へと成長するよう、教育・子育て分野に実績のある4つの団体(認定NPO法人カタリバ、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン、NPO法人トイボックス、認定NPO法人フローレンス)が継続的に支援することを目的に活動している。

大規模な震災からの復旧においては、目に見える公共インフラや経済基盤の復旧が先行して急がれ、声なきニーズは見落とされがちである。しかし、子どもたちの心身の成長にとって、1日1日が持つ意味は大きい。学校や自宅、放課後を過ごす場、頼るべき人など、かけがえのない様々なものを失った子どもたちにこそ、健やかに、たくましく育つ環境づくりが求められる。

安心して遊び、学ぶ「場」を作ってあげたい

ハタチ基金では、各地域の復興状況やニーズに合わせた活動を段階に分けて展開する。

例えば、0歳以上を対象にした「ふくしまインドアパーク」。これは、病児保育で実績のある認定NPO法人フローレンスがオープンしたもので、放射線の影響により外遊びができない福島県の子どもたちの屋内公園として、郡山と南相馬の二ヵ所に設置された。年間1万人超の利用者は、保護者たちのニーズを明らかにし、市営の同サービスが普及・定着し始めたことをもって、2014度末に事業としては一区切りを置いた。

同じ福島県で、発達障がいをもつ子どもたちの居場所「みなみそうまラーニングセンター」を運営するのはNPO法人トイボックス。5歳程度の未就学児から中学生までの発達障がい傾向にある子どもたちを受入れ、彼らの成長の場づくりを町ぐるみで進めている。発達障がい児は、日本の小中学生の6.5%以上いるとされる一方、適切なケアのできる施設や人材はまだ少なく、この分野では日本は後進国といわれている。震災後の環境変化もあり、周囲のペースに合わて暮らすことに一層困難を抱えている親子への包括的な支援と、ケア人材の育成を同時に進めることで、被災地から新しい教育環境を根付かせようとしている。

また、2014年に公益社団法人格を取得したチャンス・フォー・チルドレンは、日本ではまだ珍しい「学校外教育バウチャー」を6歳以上を対象に提供している。これは、震災による経済被害により、塾や習い事に通えなくなった子ども達に、バウチャーと呼ばれるクーポン券を提供することにより、教育の機会を確保する活動だ。一人一人の意欲に応え、震災によって夢や才能をあきらめることが無いように働きかける。「子どもを支えることは地球の未来をつくることです。街の復旧のように目に見えるものではないけれど、街の復興を支える人を育てることは、何よりも大切です。」と話すのは、チャンス・フォー・チルドレン スーパーバイザーの能島さん。一人でも多くの子どもに学ぶ機会を提供すべく、活動を続けている。

そして、宮城県女川町と岩手県大槌町の2ヶ所で、「コラボ・スクール」という愛称で親しまれる放課後学校を運営するのは認定NPO法人のカタリバ。津波被害の大きかった町では、塾そのものがなくなってしまい、仮設住宅で暮らす子どもたちの多くが、幅1mの狭い机に向かうしかない、テレビ音や兄弟の声で勉強に集中できないなど、特有の悩みを持つことから生まれた勉強する場である。この場が媒介となり、町の大人やコラボ・スクールの卒業生、企業など外からの支援者が交わり、教育を通じた新しいまちづくりのためのコラボレーションが多数生まれている。

無事にハタチを迎えるその日まで。ゆっくり、優しく、寄り添う覚悟

長い時間を経なければ本当の評価はできないのが教育。しかし、子どもたちはプログラムを活用し、町の復興に自ら問題意識を持って行動に移したり、支援者の前で緊張しながらも自分の言葉で堂々と発表する姿を見せてくれる。また、それぞれの活動はいずれも地元住民や教育委員会などと信頼関係を深め、連携し、地域に新しい価値を根付かせようとしている。

だが、先の見えない復興に、大人でさえ苛立ちを隠せない。精神的に不安定になる子どもたちもいる。皮肉にも、復興が進めば進むほど環境変化に伴う精神的な揺れが生じ、ポジティブに目標に向かう子どもたちと対応できない子どもたちとの「格差」も生まれはじめている。阪神淡路大震災では、心の健康に教育的配慮を要する児童数が減少に転じたのは、5年も経過してからだったという。それほど、子どもたちの心のケアは「長期戦」。ゆっくり、優しく、ハタチまで寄り添う覚悟の下、ハタチ基金は活動し続ける。

 

※日本財団が基金設置団体であった期間は2015年1月13日まで。以降は、新たに設立された「公益社団法人ハタチ基金」にて寄付金の受付・管理を行っています。詳しくはこちら>>

プロジェクト概要

ハタチ基金

プロジェクトデータ(2015年度末時点)

  • 事業名
    ハタチ基金
  • 実施団体/団体ごとの事業名
    (特)トイボックス
    ・南相馬市における発達障害等の困難を抱える子どもたちとその家族への総合学習支援
    (特)カタリバ
    ・コラボスクール・女川向学館における学習支援
    ・コラボスクール・大槌臨学舎における学習支援
    ・未来創造事業
    ・ハタチ基金事務局の管理・運営
    (特)フローレンス
    ・都内に避難している乳幼児と母親への支援
    ・被災した児童・生徒のための学習支援(希望のゼミ)
    ・福島インドアパークの設置・運営(南相馬市・郡山市)
    ・小規模保育の実践による待機児童支援(仙台市)
    (一社)Chance for Children
    ・教育バウチャーを利用した学校外教育支援
  • 期間
    2011年4月~2016年3月
  • 場所
    岩手県、宮城県、福島県
  • 拠出総額
    約6億3659万
  • 関連URL
    ハタチ基金
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