水産業を中心とした新しいコミュニティ創生のための番屋再生事業

水産業を中心とした新しいコミュニティ創生のための番屋再生事業水産業を中心とした新しいコミュニティ創生のための番屋再生事業水産業を中心とした新しいコミュニティ創生のための番屋再生事業

被災した漁業関連施設の復旧・復興が進む中で、漁業を中心として形成されてきた沿岸部の地域コミュニティが失われつつある。

東日本大震災の津波により被災沿岸部の集落や漁業関連施設の多くが流出した。公的な補助によって漁港や市場などの復旧・復興が進んでいるが、震災前に存在していた「漁業者が休憩をしたり軽作業をする小屋」や「漁業者と地元の人が気軽に集まれる建物」といった地域コミュニティの核となっていた施設は補助の対象となりにくく、再建が進んでいない。よって漁業は再開したものの、漁業を中心とした文化や社会といった地域コミュニティの再生が困難になっている地域もある。

漁業者だけではなく地元住民や観光客らも気軽に利用できる「番屋」を建設し、漁業の復興と沿岸部の地域コミュニティを再生する。

従来、主に漁業者のための施設であった「番屋」に、地域住民や観光客らも利用できる多目的室や直販施設といった機能を設けた「番屋」の建設を行う。本事業によって建設される「番屋」は、仮設住宅から通いながら漁業を続ける漁師の休憩所や作業所、漁師同士の情報交換、水産加工品の販売、地域住民との会合、県内外からの観光客との交流等、漁業を中心とした地域コミュニティの再生拠点としても活用される。

被災した沿岸地域コミュニティ再生の核となる施設として活用。

2014年度末までで合計14件の番屋建設を決定し、うち宮城県漁協宮戸支所等、10件の番屋が完成し活用されている。完成した「番屋」については、「漁に出る前、今まで自分の車の中で休憩していたが、やっと建物の中で足を延ばして休みをとる事ができる」「震災後に中断していた地元の小学生への海苔養殖体験授業が再開できた」「次は朝市を開いて観光客にも来てもらいたい」といった声が聞こえている。

漁業の再開が本格化する中、今後は「番屋」が漁業の復興と地域コミュニティ再生の核になると期待できる。

プロジェクト概要

WORK FOR 東北

プロジェクトデータ(2016年度末時点)

  • 事業名
    水産業を中心とした新しいコミュニティ創生のための番屋再生事業
  • 実施団体
    重茂漁業協同組合
    宮城県漁業協同組合
    釜石湾漁業協同組合
    三陸やまだ漁業協同組合
    種市南漁業協同組合
    小袖定置網組合
    牡鹿漁業協同組合
    新おおつち漁業協同組合
  • 期間
    2012年8月~
  • 場所
    岩手県、宮城県、福島県
  • 拠出総額
    8億3,224万円(2016年度末時点)
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